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  • 執筆者の写真島村春穂

パソコンが壊れて改めて知ったこと



パソコンが壊れて改めて知ったこと
パソコンが壊れて改めて知ったこと


パソコンが壊れてしまい、部屋が急に物さみしくなった。寝室にテレビがないから、久しぶりにラジオでもかけてみる。



深夜の時間帯には、小説の朗読番組があったりして勉強になった。



ひと昔前だったら、パソコンが壊れたことでパニックにすらなりかねない状態だったかもしれない。けど、いまの俺はパソコンが壊れたらしてみたいことがあった。



第一に、徹底的に部屋の大掃除をやる。



断捨離って言葉があるけど、使わないものを部屋からだして、いま現在俺に必要なものを検めた。いわば、パソコンのファイル整理と一緒である。



大掃除をはじめたら楽しくなって、家中を掃除した。よし。これで第二段階に移れる。



次にやってみたかったことが、読みかけの本を読むことだ。



買った本は一応最低でも数十ページは読む。けれど自分の興味が他に移ってしまえば、そこで読むのをやめるようにしている。で、読みかけの本が二十冊くらいある。



もしパソコンが壊れたら、寝室にいる間中まったくやることがなくなるから、まとめて読んでやろうとどこかで決めていた。



俺自身びっくりしたのだけれど、パソコンがないと読むスピードが桁違いに早い。二日で小説一冊読めてしまった。



ネットをやっていると、どうしても勉強している気になってしまっているが、実のところパソコンがないほうがその作業量はおおきい。



第三にやってみたかったことが、ちょっと変わった読書法なのだが、小説には心情を描写する書き方がオーソドックスとしてある。この心理描写を、第三者の視点、つまり見えたままに置き換えて読書していくやり方だ



なぜこの読書法を試してみたかったのかといえば、一人称以外で書かれた小説の心理描写が野暮ったく感じてきていたからだ。



見えたままに書く。心理描写はプロットのなかで済ませておく。これが俺の課題だった。



一ページを数十分かけてゆっくり熟読していく。ページから目を離したり、目を閉じたりして頭のなかで変換していく。これもパソコンが壊れでもしなければ、こんな悠長な読書などできやしない。



この読書法の成果は、新作のFUCKER friendSに落とし込んだから、注意深く読んでみて欲しい。



そして最後に。生涯の趣味である、英会話の勉強。それも音読。これも、もしパソコンが壊れでもしなければ、あれだけ執拗に音読なんかできなかっただろう。



というわけで、パソコンが壊れた三週間を有意義に使い、俺なりにエンジョイしようと努めた。



ところで、新作のFUCKER friendSはプロットもふくめ、十三日間でうpしている。いままでで一番最短で書き上げた。少し休むって大切なことかもな。










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